■滋賀県/甲賀市内の巨木探訪! モリ・ダイニング・サプライ編
5町5つの巨木を追って、つかの間のいこいのひとときを顕彰していただきたい。
この生命力に私たちの畏敬とするものを感じられ、明日のエネルギーに寄与できました
なら、この上も無く幸甚におもいます。
1)甲賀市甲賀町
●油日神社のコウヤマキ
幹周/6.5m
樹高/35m
樹齢/推定750年
【寸評】 「高野槇」は、高野山に美しい純林があることから名づけられているが、これほど大きな
木はない。油日神社は9世紀後半、甲賀武士の氏神として創建されたと伝わる。
油の神様として全国の尊崇がたかい。※甲賀町にもう一つ大きな神社あり。⇒こちらへ
2)甲賀市甲南町
●岩尾池の一本スギ
幹周/4.7m
樹高/15m
樹齢/伝承1200年
【寸評】
岩尾池キャンプ場にあるスギ。伝教大師最澄上人が、食事をされて、御箸をここにさし
芽吹いたとも伝えられ、ここ杉谷もこの杉から地名になったという。
むかし、当地出身の鉄砲の名手杉谷善住坊が、千草越えの信長を狙撃したとして名高い。
3)甲賀市信楽町
●玉桂寺のコウヤマキ
幹周/3.5m
樹高/26m
樹齢/伝承1200年
【寸評】 信楽高原鉄道玉桂寺駅を降立ち、そばを流れる川に200mほどの吊り橋を渡り10分。
玉桂寺は、761年創建といわれ、弘法大師が当地に植えたという。
境内石段右に22株、左に43株(写真)が群生している。県指定の天然記念物。
●畑のシダレザクラ
幹周/3.7m
樹高/12m
樹齢/伝承400年
【寸評】 ここは狸の置物で全国に有名な陶器の町信楽である。当地は中心部から南にある。
平家落人が都を偲び、また信長の寺焼き討ちを逃れ、又家康の隠密街道に植えたとの
諸説あり。地元保存活動も活発である。毎年4月下旬に花を咲かせるという。
4)甲賀市土山町
●白川神社の地蔵スギ
幹周/3.4m
樹高/30m
樹齢/300年
【寸評】 当地土山は、東に関の難所の鈴鹿峠がある東海道53次土山宿として歴史に名高い。
境内入口に左右にあるスギで、特に南側をさす。地蔵スギとは、根元にあったお地蔵
さまを巻き込んでしまったという。
ここ白川神社の願かけ参りとは、ひとつを祈り拝殿左三回お参りする。
5)甲賀市水口町
●高塚のムクノキ
幹周/5.0m
樹高/21m
樹齢/200年
【寸評】 北の岡山城跡は、石田三成が四万石の城持ち大名となった時、二万石で島左近を召抱
え、のち五奉行のひとり長束正家が、家康を牛が淵の茶室に招待し陰謀秘話があった。
家康の難を救ったのは当家菩提寺「多聞寺」にある篠山理兵衛景春⇒参照は、こちらへ
国道307号線野洲川沿いに、日野方向に撮った。ニレ科落葉高木。
幹元に白蛇を祀った祠がある。
※のち石田三成が佐和山城主(彦根)に移封されたとき、
「三成に過ぎたるものが2つある。島の左近と佐和山の城」といわれている。
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【巨木の定義】1988年環境庁(環境省)より
●地上約1.3m上で、幹周3m以上の木をいう。
●地上約1.3m上で、幹が分かれている場合は、それぞれの幹周3m以上のもので、
主幹2m以上の幹があるものをいう。
【セールスポイント】
生きとし生けるものの大いなる尊崇の御霊はなんといってもその生命力にある。
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